1.世界の落花生市況について

アメリカ
2019年2月、アメリカ農務省から18年産アメリカ産落花生最終収穫量は2,730,800トンと発表されました。3月13日まで実際に持ち込み検査された原料の総収穫量は2,740,995トンでした。
需要と供給を見れば、今後2年間十分な原料があります。調整がなければ、繰越し原料は今年1,319,340トン、来年1,202,851トンとなると考えられます。(繰り越し原料の予想は国内需要が横ばい、輸出は10%減少、生産量は変化しないと想定して算出した数量に成ります。)
これらの繰り越し数量予想を変える可能性の有る要因は下記の通りと考えられます。
◆これらの数量にはアメリカ政府が買い取る121,684トンが含まれます。時間が経過すればするほど、それらが食用原料として販売できる可能性は低くなります。
◆2018年産の品質問題：南東部ではアフラトキシンの問題が報告されております。残念ながら、現時点で問題の程度と供給への影響は判りません。それが判明するのは数ヶ月掛かります。仮に、アフラトキシンによる供給減を5％と想定した場合、137,050トンに相当します。これらの数量を差し引くと、繰越し原料はそれぞれ1,060,606トンと944,117トンになります。アフラトキシンで供給出来ない原料が5％減としても落花生原料は十分に有ると思われます。
その他の不確定要因：
◇2019年はどの作物が作付されるか。
◇中国とアメリカの間の関税決議によっては綿花の価格が動き落花生の作付面積が減少する可能性。
◇関税の合意が上手く纏まったとして中国への輸出は実際に増えるのか。
表面上、十分な落花生がありますが、現時点で品質の良し悪しは判りません。少なくとも2018年産で45セント/ポンド（約992ドル/トン）の価格は品質の悪い原料の価格であり、品質の良い原料はプレミアム価格になっています。但し、現状のプレミアムが何であるかを知るのは難しい事です。品質の良い原料にプレミアムが付いているだけではなく、数量が多いほど、プレミアムも高く成っています。市場は鈍化しておりますが、仮にヨーロッパ向けの原料が見つかれば最低10セント以上のプレミアムが有っても驚きません。
2年連続でアメリカ落花生は豊作でした。今年も豊作に成る可能性が有るのかどうかは判りませんが、3年連続の豊作を経験したことは無かったと思います。しかし、良し悪しは別にしてどちらの方向にも可能性は常にあります。
アメリカ農務省2019年1月の落花生需要状況の報告書では2018年度の落花生需要は前年比3.13%減少となり需要は好調とは言えませんが、加工業者の話では好調維持と聞いております。
2019年1月は2018年1月と比較してキャンディ10.13%減少、菓子15.84%減少、ピーナッツバター0.03%増加、食用落花生5.44%減少、殻付き7.87%減少と成りました。シーズントータル2018年8月～2019年1月は2017年8月～2018年1月と比べキャンディー7.08%減少、菓子6.80%減少、ピーナッツバター2.91%減少、総合食用品物3.13%減少、殻付き1.19%減少と成っています。
アメリカ農務省の発表では2018年11月の輸出は2017年11月の39,295トンに対し、37,313トンと5.04%減少しました。同月前年比中国への77.07％減に驚きは有りませんが、カナダへの輸出は2.43%とやや減少、メキシコ23.66%増加、日本35%増加、ヨーロッパ42.56%増加しました。
2018年12月の輸出は2017年12月46,480トンに対し、38.48％減の28,593トンとなり輸出が驚くほど激減しました。11月とは反対に、カナダ29.14%増加、メキシコ8.30%減少と成りました。ヨーロッパは23.68%の増加で依然として堅調に推移しております。日本は67.42％と激減しました。
中国は96.59%の減少で、11月に引き続き明らかに落ち込んでいるのが判ります。

中国
価格がわずかに上昇した程度で価格はまだ弱いままです。
2つの重要な疑問
①300万トンの繰越し原料を消費するくらいの十分な需要があるか。仮にそれだけを消費する需要が無いのであれば、どの位の量が消費されるか。
②2019年産の作付面積はどのくらいになるか。最初の予想では昨年と同等レベルと考えられています。
中国が昨年と同じくらいの収穫量を生産する場合、繰越し原料の問題は重要です。繰越し原料が全て消費された場合、またはその大部分が消費された場合に、中国は過去1年間に比べてはるかに多くの原料を購入すると考えられます。その需要を満たす供給源は沢山有ります。アフリカ（特にセネガル）はヒネを含め自分たちの原料を売るのに苦労しています。インドは常に可能性があります。アメリカは可能性があるかもしれませんが、関税問題を最初に解決されなければいけません。

2.新商品のご案内

桜の花も咲き始め、春本番です。お花見、新年度がスタートするなど様々なことがスタートする時期ですね。前号に続き、今春の新商品をご案内させて頂きます。是非とも宜しくお願い致します。
好調が続いている薄皮付きピーナッツの大袋タイプを発売します。また、素焼きのナッツ類も新たに発売することになりました。是非この機会にお試しください。詳細につきましては、営業担当までお問合せお願い致します。

商品名：素焼きミックスナッツ  規格：175ｇ   入数：10

本体価格：600円   賞味期限：180日

ＪＡＮ　4901454　024276

　食塩・植物油不使用のローストしただけの無添加「素焼きミックスナッツ」です。王道のアーモンド・くるみ・カシューの3種類をブレンドしたもっとも人気の大袋タイプです。

2019年3月1日発売

商品名：素焼きアーモンド   規格：200ｇ    入数：10

本体価格：600円     賞味期限：180日

ＪＡＮ　4901454　024269

食塩・植物油不使用のローストしただけのアメリカ産「素焼きアーモンド」です。ナッツの中で最も馴染みのアーモンド。カリッと香ばしく、素朴な美味しさです。

2019年3月1日発売

商品名：生くるみ    規格：200ｇ   入数：10

本体価格：600円      賞味期限：180日

ＪＡＮ　4901454　024252

　毎日食べ続ける健康食品として注目されている「生くるみ」をお徳用にパックしました。

2019年3月1日発売

商品名：きなこくるみ    規格：40ｇ     入数：12

本体価格：200円      賞味期限：150日

ＪＡＮ　4901454　024320

　選した大粒のくるみに、きなこを何度も重ねてコーティングしました。北海道産大豆のきなこの美味しさを最大限に生かし、優しい甘さの三温糖との相性抜群です。

2019年3月1日発売

商品名：千葉産細実ピーナッツ    規格：85ｇ   入数：12

本体価格：400円     賞味期限：150日

ＪＡＮ　4901454023903

　細実ではありますが、味が濃くてとてもおいしい千葉産ピーナッツ。

2019年3月1日発売

商品名：素煎りピーナッツ    規格：400ｇ     入数：10

本体価格：450円        賞味期限：240日

ＪＡＮ　4901454　024313

中国現地パック商品です。日本人経営の工場にて製造しておりますので、日本国内での製造とほぼ変わらない品質です。

2019年4月1日発売