【3.落花生の一生編】「落花生」についてもっと知りたい
一年生草本の「落花生」は、下記のような栽培手順を踏みます。
1.播種
~6月 関東地区では外気温が25℃を超えるこの時期に種を播くことが多いです。
手作業で播くので大変な作業です。
2. 発芽
播種後10日前後 成長の早い落花生は播種から1週間から10日で発芽します。
種は地上に持ち上げられてそこから芽と葉が出てきます。
3. 開花
播種後50日前後 黄色いかわいらしい花が順次開花し、2か月間で1株あたり200〜300位の花を咲かすと言われています。
花は早朝に咲き、昼ぐらいにはほとんどしぼんでしまいます。
4. 子房柄
開花後1週間前後 自家受粉し、花の基部の子房というところで受粉します。
ここから根のように伸びた部位を子房柄といいます。
5.地下侵入期
子房柄伸長から4~5日後 子房柄の先端はとがっており、土に向かって伸びていきます。
そして、ついに土にささっていきます。
6.夾実
3~5cmの深さで土にささった子房柄の先がふくらみ、さやが成長していきます。
そのさやの中で豆が育っていきます。
7.収穫
開花後90日前後 トラクターで土の中の根を切った後、人の手で掘り起こします。
秋晴れのいい天気の日に行われる作業です。
8.地干し
1週間位 掘り起こした落花生の株の土を振るい落とし、さやが上になるように逆さにして天日干しします。
取れたての落花生を茹でて食べる場合は、この作業はいりません。
9.野積み
1か月位 地干しで八分位乾燥した落花生は、豆を内側にして積み上げさらに乾燥させます。
「ぼっち」とも呼ばれるこの落花生の乾燥風景は、千葉の風物詩です。