vol.2
今月のラインナップ
1.落花生の原産地・栽培の歴史について2.商品トピックス
3.くるみの効果について
4.川越屋ホームページのリニューアルについて
1.落花生の原産地・栽培の歴史について
今回は落花生の歴史についてお伝えさせて頂きます。落花生は南アメリカ・アンデス山脈の東麓が原産といわれる豆科植物です。ここから南米各地、カリブ海諸島、メキシコ等に伝えられ、コロンブスのアメリカ大陸発見後は各ルートを通じて旧大陸へ導入され、欧州へは1574年に伝わったと言われています。日本では、沖縄でかなり古くから栽培されていたようです。また18世紀初頭に中国から伝播したものなのか「ナンキンマメ」の名称が残っており、栽培されていたのではないかと思わ種子を取り寄せ試作し、また明治7年に政府がアメリカから種子を導入して各地に配布し栽培が開始されました。
現在の主産地である千葉県では、明治9年現山武市(旧南郷村)の牧野萬右衛門氏が内外の商況視察のため横浜に行った際に中国の商人から栽培の状況を聴き、神奈川県下で種子を入手し、有志と試作したところ風土地味にあって良好な成績を得ることが出来た。これが千葉県における栽培の始まりとされています。千葉県では明治11年、政府から種子の配布を受けて栽培の布達を出し、落花生は粗悪の土地でも育つうえ1作で他の作物の2倍の利益があがり、特に落花生の油は西洋人の好む鰯の油漬けに適するので、沿海の漁場で鰯が捕れる当県は鰯の油漬けの大産地となりうる、と栽培を推奨しています。このように栽培の当初は今日の消費構造とは全く別の姿を想定していたようです。当時は産地には加工技術もなく、食べ方もわからない状況にあって収穫物は県が買い上げ、東京でこれを販売したところ予想外の高値で取引されたことから明治20年頃には生産が拡大し、また明治23年には初めて輸出が行われています。千葉県での戦前の生産ピークは大正6年で6,290町歩の栽培がありました。全国では第2次世界大戦によって嗜好品的要素の強い落花生は統制によって甘藷に取って代わられ、栽培は次第に姿を消し、昭和26年に作付統制が解除されると再び作付が拡大しました。昭和40年には作付面積で66,500ha、生産量は昭和38年に144,000tと最高を記録しましたが、その後は野菜類への転換や栽培の機械化の遅れ等から、生産はほぼ15年ごとに半減し、平成28年には6,550ha、15,500tとなっております。
2.特売商品について
毎年、節分の時期が過ぎてからも節分の大豆は無いかと一般消費者の方から多くのお問い合わせを頂きます。弊社では『素煎り大豆』という商品を通年で販売しておりますので、こちらの商品を御案内させて頂いております。
★大豆の栄養パワー★
大豆の約30%はたんぱく質です。このたんぱく質は、必須アミノ酸がバランス良く含まれた良質なものです。大豆たんぱく質には、血中コレステロールの低下作用、肥満の改善効果などの生理機能があると言われております。また、大豆には脂質、炭水化物、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸など様々な栄養素が含まれます。一方、大豆はコレステロールを全く含んでいません。このようなことから大豆は自然のバランス栄養食ともいえます。
★素煎り大豆 110g 上代160円(税別)
国内産の大豆を熱風焙煎により、味付けをせずソフトに煎り上げました。大豆の自然の風味を味わい下さい。
入数:10 JAN:4901454018503
3.くるみの効果について
健康食としてすっかり定着したくるみの効果について今回はおさらいさせて頂きます。くるみはオメガ3脂肪酸、抗酸化物質(ポリフェノール・メラトニン)が豊富に含まれるほか、ビタミン、ミネラル、たんぱく質や食物繊維など、体に良い成分や栄養素が含まれています。特にオメガ3脂肪酸は他のナッツ類と比べてもくるみには多く含まれており、このオメガ3脂肪酸がくるみを健康食として定着させた要因となっております。このオメガ3脂肪酸について今回は詳しく述べてみたいと思います。
●オメガ3脂肪酸とは
植物由来のα-リノレン酸で青魚の脂肪分に多く含まれる海洋由来のDHA、EPAと同じ仲間の脂肪酸です。細胞膜の構成要素の一つであり、体の調整物質の一つなので、細胞が正しく機能するためには不可欠なもの。
●オメガ3脂肪酸の効果
血中LDL(悪玉)コレステロールを低下させ、HDL(善玉)コレステロール値を維持または上昇させるといわれています。コレステロールや中性脂肪が血液中でバランス良く存在している状態では、コレステロールは体にとって、重要な役割を果たします。ところがそのバランスがくずれ、LDLコレステロールが増えすぎると、傷ついた血管壁に入り込んでしまいます。血管壁の中ではLDLは酸化されて「酸化LDL」となります。これが悪玉コレステロールの正体です。この「酸化LDL」はマクロファージという細胞に取り込まれて、血管の壁にプラークと呼ばれるコブをつくります。これが大きくなると血管壁が厚くなって、血液の通り道が狭くなり、血液が流れにくくなります。この状態が動脈硬化です。また、プラークは大きくなるだけでなく破れることもあります。すると、破れた血管を修復しようと血小板が集まり、動脈の中に血栓ができ、その血栓によって血管が詰まり、血液が流れなくなってしまうこともあるのです。 オメガ3系脂肪酸は、血圧、動脈の炎症、血小板の粘着を抑制し、血小板の凝集とプラーク形成を発生しにくくします。これが不整脈や心停止を抑制する働きにつながります。
●まとめ
この他にも抗酸化作用、美容効果、老化防止、発がん抑制、脳の活性化など様々な効果が期待できるのでくるみを習慣的に食べる人が増えるのも当然ではないかと思います。当社でも糖衣掛けの機械を増設し、くるみの加工品を今後発売していく予定ですのでご期待頂けます様、宜しくお願い致します。
4.川越屋ホームページのリニューアルについて
当社ホームページのリニューアルに向けて作業を行っております。現在はTOPページのみアップさせて頂いておりますが、5月下旬の完成を目指しております。この川越屋通信もホームページに掲載していく予定ですので、どうぞご期待頂けます様、宜しくお願い致します。
①千葉産落花生作付状況
②ホームページリニューアルについて