川越屋通信Kawagoeya Tushin

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vol.19

今月のラインナップ

1.千葉産落花生の生育状況について
2.ピーナッツの日について
3.商品トピックス

 

1.千葉産落花生の生育状況について

実の付量については現在収穫が進んでいる状況でさや実数は平年並みからやや多いです。品質についてはまた空莢(ポン)は平年に比べ少ないです。さや重は早生種で平年並みです。日照・降雨につきましては降水量は地域によって差がありました。適時かん水した所では空莢は少なかったが、かん水出来ない所では一部空莢が目立ちました。7月8月と気温が高かったことによる干ばつの被害だと思われます。また夜間も高温多湿の日が続いた為、一部病気の被害がみられました。総括として現段階で掘り取りが済んだところの全体的な傾向では、さやの数は平年並みからやや多い傾向で空さやは少ないが一部に小粒傾向がみられます。具体的な状況は、10月に県からの作況調査でわかると思います。9月30日の台風24号の影響は、まだ報告されておりませんが、収穫後の天日干し時期であったため、どの程度影響があったか心配されるところです。

     写真:2018/9/28 撮影
播種  2018/5/14

2.ピーナッツの日について

もうすぐ今年の新豆が収穫され市場に出回る11月頃は、落花生(らっかせい)がもっとも美味しい季節です。11月11日は『ピーナッツの日』(全国落花生協会が1985年に制定) です。今月はピーナッツについて少し調べてみました。
殻の中に双子のように11が仲良くふたつ重なているようなので11月11日をピーナッツの日にしたとのことです。 名前の『落花生』についてはどのような由来があるのでしょうか?
落花生は 南アメリカ・アンデス山脈の東麓が原産で、ここから南米各地、カリブ海諸島、メキシコ等を経て、16世紀に欧州に伝わったといいます。日本では、中国から渡来したものが 18世紀初頭に「ナンキンマメ」として栽培されていたともいわれますが、はっきりしていません。
現在、日本の落花生の約75%は千葉県産。明治9年に牧野萬右衛門氏が種子を入手し 有志で試作したのがはじまりといわれ、落花生は千葉の風土地味にとても合っていたようです。
落花生の花は、朝早くに開花し、自家受精後その日の夕方にはしぼんでしまう「一日花」。開花の数日後、その花の落下した辺りに、受精した花のもとにある柄(子房柄。しぼうへい)が伸びはじめ、まるで地中に落ちていくかのように 、潜ったところでサヤを作ります。成長するとサヤがどんどんできて、中に新しい実が生まれます。「花が落ちて生まれる」、それが落花生の実だったのです。それにしても、実を結ぶのに わざわざ暗い土に潜るなんて。子房が発育してサヤや種子ができるためには「水分と暗黒の環境」が必要なのだそうです。無水または明るいところでは、子房柄のままか 枯れるかしてしまうのだそうです。
また最近ではピーナッツが健康素材として様々なメディアに取り上げられる機会も増えております。落花生は、成分の50%近くが脂質です。その脂質には不飽和脂肪酸のオレイン酸とリノール酸が多く、LDL(悪玉)コレステロールを減らし、動脈硬化を予防します。 また抗酸化作用をもち「若返りのビタミン」といわれているビタミンEも豊富で、体の細胞を丈夫にして老化や動脈硬化を遅らせる働きがあります。たんぱく質を構成しているアミノ酸には「アルギニン」が豊富に含まれていて、血流を促進し美肌効果や老化防止に役立ちます。また、丈夫な骨を作るマグネシウムやカルシウム、味覚形成に必要不可欠な亜鉛などのミネラルも豊富に含まれています。ビタミンB群が豊富なことも見逃せません。欠乏すると食欲不振・疲労・肩こり・イライラの原因となるといわれるビタミンB1は、体の中の糖質を分解してエネルギーに変えるとき欠かせないビタミンです。ビタミンB2は「美のビタミン」といわれ、皮膚に潤いをあたえます。ビタミンB3(ナイアシン)は、肝臓内でたんぱく質・脂肪・炭水化物などの代謝を助け、二日酔いを予防します。落花生は、これからの季節をイキイキ過ごせる成分がいっぱいなのです。ほとんどが不飽和脂肪酸の落花生には「食べ過ぎると鼻血が出る」ようなことはまずありません。よかった、それならいくら食べてもOK!!かというと・・・冬のエネルギー源として優れている落花生は、100gで585kcalあり、ご飯でいうと茶碗3杯分くらいのカロリーになります。肥満が気になる方は、いくら美味しくても1日30粒くらいにとどめておきましょう。また、落花生は厚生労働省より指定されているアレルゲンとしての表示義務のある7品目(えび、かに、小麦、乳、卵、そば、落花生)のうちの1つです。落花生を含む食品には必ず「落花生」と表示されていますので、アレルギーのある人は原材料の表示をよく調べる必要があります。落花生の薄皮(渋皮)には、ポリフェノールの一種「 レスベラトロール」が含まれていて、抗酸化作用による老化防止、動脈硬化やガンなどの生活習慣病の予防に効果があるといわれています。薄皮ごと食べるか、薄皮を茶葉のように使って毎日少しずつお茶として飲むのもお勧めです。

 

3.商品トピックス

今年も新豆のシーズンが近づいてきました。最終的な作況はまだわかりませんが、少なくとも前年並みに収穫されることが期待されます。さて、年末にかけて落花生の最需要期になりますので、是非この機会においしい落花生をお試しください。

商品名:千葉産さや付落花生(早生種) 

規格:175g 入数:10        JAN 4901454023088

本体価格:850円            【年末・節分限定】

温暖な気候、豊かな土壌の千葉県で育まれた風味の落花生を使用し、美味しく仕上げました。大袋タイプ、節分時の豆まきにもどうぞ!

商品名:千葉産味付落花生(早生種) 

規格:150 入数:10    JAN 4901454023699

本体価格:850円

千葉県産の薄皮付き、あっさり塩味の落花生です。薄皮にはポリフェノールが含まれておりますので、そのまま食べるのをお薦めします。

いよいよ落花生の新豆のシーズンとなります。これから年末にかけてが一番の需要期になりますので、この機会に是非おいしい落花生をお試しください。







次号予定は
1.千葉産作況最終報告
2.商品トピックス
3.特売商品のご案内